奨学金は借りたほうがいい。でも使わないほうがいい。

奨学金を借りるべきかどうか。若い世代はほとんどの人が悩むのではないでしょうか。

今回は、奨学金を借りるべきかどうかを考えていきたいと思います。

奨学金を借りるべきか?

結論から言えば、借りたほうがいいと個人的には思います。

理由は以下の通り。

  1. 超低金利時代の今、圧倒的な低金利(しかも固定金利)で借りられる。
  2. 用途に制限がない。(どのように使っていても分からない)
  3. いざという時のキャッシュとして持っておける
  4. その資金を長期で運用できる。
  5. インフレが進めば実質的な返済額が減る。

では順番に、根拠の詳細を見ていこうと思います。

現在の奨学金の固定金利は0.14~0.33%

今の日本は、過去に類を見ない低金利時代です。

低金利のときは、金を借りろ。高金利の時は、金を貸せ(国債を買え)

の原則を覚えておきましょう。

現在(2019年2月)の日本学生支援機構の奨学金の利率を見てみましょう。

Image:https://www.eloan.co.jp/sim/payment.php

2019年2月で、利率固定方式で0.14%。利率変動方式で0.01%です。

これがいかにすごいことかは、次の画像を見て頂くとわかります。

Image:https://www.eloan.co.jp/sim/payment.php

これが11年前の奨学金利率です。現在より1%以上高いですよね。11年前に借りた人は、今借りる人より1%高い利息を払わなければならないんです。

奨学金を借りずに、社会人でローンを組むと

ちなみにこれがみずほ銀行でローンを組んだ場合の金利です。

Image:https://www.mizuhobank.co.jp/rate_fee/rate_loan.html

奨学金を20年で固定金利で返済しようとすると、現在なら利率0.5%以内に収まりますが、ローンを組むと、3%を超えます。

ちなみに利率3%を超えて長期で運用するというのは相当やばいです。

ざっくりと、貯金が毎年2%ずつ無くなっていくと考えるとヤバさがわかると思います。

返済額をシミュレーションしてみた

奨学金200万円を固定金利0.3%で借りたとします。

20年かけて返済すると、利息は約6万円になります。

参照元:https://www.eloan.co.jp/sim/payment.php

次に、ローンを組んで200万円を固定金利3.2%で借りたとします。

20年かけて返済すると、利息は約71万円になります。

いかがでしょうか?奨学金の凄さが分かると思います。

200万円借りて、20年返済で、利息6万円で済むんですよ!

これは借りなかったらもったいないと思います。

用途に制限がないので、いざという時の保険に

奨学金を実際に借りた人は分かると思いますが、奨学金を学費に使っているのか、生活費や図書費に使っているのかは全くわかりません。

なので奨学金を借りたら、いざという時のために取っておきましょう!

利率0.3%程度で借りて、それを使わずにそのまま丸々取っておけば、20年近く数百万というキャッシュを持ち続けることができます。

このキャッシュは使う必要がなければ使わなくていいんです。

自分へのいざという時の保険として利息の6万円を払って持っておくだけで安心ではありませんか?

たとえば、社会人になってからの

  • 大きな病気をしてしまい、病気が治るまでのつなぎ。
  • トラブルに巻き込まれ急にまとまったお金が必要になった時
  • 在学中・もしくは卒業後に起業する時の初期費用

などなど、保険に加入して保険料(手数料がやばい)を払うより安く済みますし、何も問題がなければすべてキャッシュのまま持ち続けて返すだけなので安心です。

社会人になってから、どうしてもお金が足りなくて、年利18%のリボ払いや消費者金融でお金を借りちゃうとやばいですからね。

社会人になるとわかりますが、200~600万というお金を借りるのは金利が高すぎて無茶です。(する時は家や車を買う時だが、おすすめしない)

そういった意味でも、低金利の現在、奨学金は借りて温存しておくのが、ベストだと思います。

その資金を長期で運用できる

世界の平均株価は、年利平均5~6%程度で、毎年毎年徐々に上がっています。

それを見るためには、MSCI world indexという数値を知っておきましょう。

これは、主要先進国の株式市場の時価総額を指数化したものです。

引用元:https://www.msci.com/world

上の画像のように、主要23カ国の株式市場時価総額をまとめた指標がMSCIワールドインデックスです。世界の株式市場の約8割ほどが計算に含まれているため、ほぼ世界の株式市場と同じように連動して数値が動きます。

つまり、世界の経済が発展すればするほど、MSCIworldの数値は上がり、世界の経済が後退するほど、MSCIworldの数値は下がります。

世界の株式市場は成長し続ける

では、過去、この数値がどうなっているかというと、

引用:https://en.wikipedia.org/wiki/MSCI_World

まずは1969年から2012年までのデータです。2001年のITバブルと、2008年のリーマンショックの影響で2000年代は世界経済があまり成長していないことがわかります。

リーマンショックの時に800ポイント程度まで数値が下がっているのを覚えておいてください。

引用元:https://www.msci.com/world

次に2014年以降です。リーマンショックがあったにも関わらず、2014年は1600ポイントを超えています。リーマンショック時の二倍まで回復し、さらに2018年は2200ポイントまで上昇しています。

というのも、経済の成長度合いは、人口増加と科学技術の発展が大きな割合を占めるので、世界人口が増え続ける限り経済は発展します。(日本が衰退しても、他の国が発展するので、世界全体で見ると、成長率は平均3%程度)

ということは、奨学金を固定金利0.3%で600万借りて、それを世界株へのインデックス投資で年平均5%程度で運用することができれば、

老後に困らないくらいの資産を蓄えることができます。

奨学金を600万借りて世界市場にインデックス投資すると

参照元;https://www.fukuri.info/

たとえば、奨学金を600万円借りて、それを世界株式にインデックス投資し、40年間運用したとすると、過去の平均株価から見れば平均5%程度の利回りが期待できるので、40年後には、約7倍の4200万円になっている計算です。

つまり、奨学金を600万円借りて(固定金利0.3%で600万借りると利息は18万円程)、それを40年間塩漬けのインデックス投資にしておけば、年金が当てにならない時代の老後の生活費にできる可能性があるわけです。

奨学金を600万円借りて、618万円は返さないといけないので、実質自己負担は18万円。それが、4200万円に化ける可能性があるという知識を知っておくことは大切だと思います。

インフレが進めば実質的な返済額は減る

こういう知識も若い頃に身に着けておくと安心です。

インフレとは、貨幣価値が下がることです。

昭和35年(1960年)の大学卒初任給は1万円程度でした。

参照元は、私の敬愛する「少年犯罪データベース」です。

昭和35年(1960).1.7〔中3女子が170万円持ち出し家出〕
 (中略)この年の大学卒初任給12,190円。

http://kangaeru.s59.xrea.com/35.htm

現在の大学卒初任給が20万円程度なので、大卒1人を一ヶ月買うために必要なお金が、昔の20倍になっています。

これは極端な例に思えるかもしれませんが、世界の貨幣はインフレを続けています。

引用:https://ecodb.net/

日本だけインフレが2000年代から止まっているのが気になります。笑

しかし、主要先進国でも確実にインフレし続けているのがわかりますね。

そして、インフレが何を表すかというと、実質の貯金の価値は少しずつ目減りし、実質の借金も少しずつ減っていくよということです。

ということは、貯金しておくよりも、超低金利でお金を借りて、それを年利2%でもいいので運用したほうが圧倒的に得です。

まとめ

奨学金を借りるべきか否かは、

  • 借りたお金を「使わないで取っておく、もしくは運用する」は借りるべき
  • 借りたお金を「生活費や学費に充てる」なら借りないほうがベター

奨学金を借りて学費に充ててまで大学に行くべきか?という話はまた別記事でまとめようと思います。

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